2026年3月末、そんな力強い言葉を掲げたリアルレッスンに参加してきました。朝10時から夕方4時まで、約20名の仲間と共に向き合ったのは、ひたすら「英語の音」を研ぎ澄ます濃密な6時間。私のテーブルは、人生の大先輩から社会人数年目の若手までが揃う男性4人組でしたが、年齢の垣根を超え、全員が「正しい音」を求めて必死に口を動かす姿は、どこかストイックな部活動のようでもありました。
このレッスンの真骨頂は、終了後に待っている「4回分のシャドーイング添削」にあります。 講師から届く課題音源を1週間かけて徹底的に練習し、満を持して送った音声ファイル。しかし、返ってきたのは、修正がびっしりと入ったフィードバックでした。
その内容は、私が普段受けている英語コーチからの指摘と驚くほど共通していました。自分では完璧に再現したつもりでも、プロの耳から見れば、私の音はまだ「不十分」なのです。
特に立ちはだかった壁が、曖昧母音「schwa(シュワ)」/ə/ です。
例えば「responsibility(責任)」という単語。この中には2つのschwaが潜んでいます。カタカナで「ア」と発音した瞬間に、英語の響きからは遠ざかってしまう。喉の力を抜き、微かな「ゥ」を意識して発音する……。 「About」も同様です。「アバウト」ではなく「ゥバウト」。スペルに引きずられず、発音記号という「音の設計図」を脳に叩き込む作業は、一筋縄ではいきません。
最近は文法やスペルのミスは、ChatGPTやGeminiが瞬時に解決してくれます。しかし、「音」の世界だけは、まだAIが人間の領域に追いつけていない。そう痛感します。
AIに自分の音を分析させることはできても、人間のコーチのように「なぜその音が出てしまうのか」という癖を見抜き、身体的な感覚に落とし込むまでの精緻な添削は、まだ一歩及びません。
自分の耳では決して気づけない「音のズレ」。それをプロの感性を通じて修正してもらうプロセス。この泥臭くもアナログなやり取りこそが、英語学習の深淵であり、醍醐味なのだと感じます。
正直に申し上げれば、目標とするレベルに到達できる自信は、まだ100%ではありません。時には、自分の発音の不甲斐なさに溜息が出ることもあります。
しかし、私には長年のキャリアで培ってきた唯一無二の武器があります。それは、「困難にめげず、泥臭く継続すること」です。
企業顧問として企業の利益を追求する日々も、この発音矯正というストイックな挑戦も、本質は同じ。「正しい設計図」に基づき、地道な改善を積み重ねた先にしか、本物の成果は現れません。50代後半からの再挑戦。私の「音」はどこまで進化するのか。 次回の添削結果がどう転ぶのか――。 その格闘の記録を、これからも包み隠さずお届けします。

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