第1回「AI活用×英語学習」実録・AIはTOEICのスコアを伸ばせるか?〜Writing編〜

「AIがあれば、もう英語学習は不要なのではないか?」 そんな声も聞こえる昨今ですが、私はあえて、AIを「自分の限界を突破するための武器」として使い倒す実験を始めました。
2025年10月。私はある実験を開始しました。ChatGPTやGeminiといった生成AIを駆使し、どこまでTOEICの点数を引き上げられるか、自ら「実験台」となって取り組んでみたのです。
結論から申し上げましょう。AIは「Writing」の対策において、すでに人間のコーチを凌駕するほどのポテンシャルを持っています。
数十分の添削が、わずか「数十秒」に
かつて、TOEIC SW(Speaking & Writing)の対策といえば、オンライン英会話の先生に解答案を送って添削を依頼するのが一般的でした。しかし、一人の人間が論理構成をチェックし、語彙や文法を精査し、スペルミスを拾うには、短くとも30分、時には1時間以上の時間を要します。
ところがAIはどうでしょう。私が作成した300ワード以上の解答案を放り込めば、わずか数十秒で、精緻なフィードバックが返ってきます。 「論理構成は60点満点中50点、語彙は30点満点中25点……」 驚くべきは、その予測精度の高さです。昨年12月に私が受験した際の実績値は、事前にAIが予測していたスコアとほぼ一致していました。
AIが教えてくれる「語彙のバリエーション」
TOEICの記述式問題には、社会的なテーマ(例:AIは人の仕事を奪うか、外国人労働者の受け入れについて、など)に対し、自分の立場を論理的に述べる型が求められます。 ここでAIが威力を発揮するのが、「客観的な弱点の抽出」です。
自分では「論理構成が弱い」と思っていても、AIはこう指摘します。 「構成は十分です。むしろ、同じ『important』という単語を使いすぎているのが減点対象です。次は『vital』や『crucial』を使いましょう」
自分自身の「思い込み」を排除し、飛躍的な点数アップに必要な「最短ルート」を提示してくれる。これこそが、現代の英語学習におけるAI活用の醍醐味と言えます。
記述の「型」を身につける
Writing試験はPC入力で行われますが、スペルの自動修正機能はありません。限られた30分という時間の中で、AgreeかDisagreeかを明示し、2〜3つの理由を添え、結論を導き出す。この「型」を徹底的にAIと叩き込む日々。
しかし、実験を進める中で、AIが得意とする領域と、まだ「人間の耳」には及ばない領域があることも見えてきました。次回は、その「音」に関する苦闘と、AI活用の壁についてお話しします。

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