第1話:オンライン英会話を5年続けても、1分スピーチが全く話せなかった日 (シリーズ第1話/導入章)

2-1なんとなく始めたオンライン英会話と5年間の「日常」

2015年頃、私は特別な目的があったわけではなく、「将来英語が必要になりそうだ」という漠然とした理由でオンライン英会話を始めました。
当時は様々な事情もあり、外で学ぶよりも自宅学習の方が家族の理解を得やすかったことも背中を押しました。

もともと学生時代から英語は好きでした。大学時代に親の勧めで英会話学校へ通った経験もあり、オンライン英会話はそれほど抵抗がなく楽しめました。毎日30分、ビジネスニュースを読み、その内容について先生と会話する。これが私の“日常のルーティン”になっていきました。

気づけば5年が過ぎ、それなりに続けているという自信も芽生えていました。

「まあ、ゆっくりでも成長しているだろう」
当時の私は、そう信じて疑いませんでした。

2-2:「30分×5年」続けられた理由と得られた小さな自信

英語学習は続けること自体が難しいと言われますが、私は苦痛を感じずに続けられました。理由はシンプルで、

  • 英語が好き

  • 家から出なくていい

  • お金もかからない
    という“始めやすさ”に救われていたからです。

毎日30分先生と話すことで、表面的には「英語を使っている感覚」が生まれます。
実際、私の中にも「自分は英語で会話できる」という小さな自信が積み上がっていました。

家庭環境が変わり一人暮らしを始めても、オンライン英会話は自分の生活に溶け込んだままでした。5年続いたという事実そのものが、私の支えになっていたのです。

2-3:英語スピーチテストで味わった“衝撃の1分間”

そんなある日、何気なく受けたオンライン英会話スクールのスピーチテスト。
その中に「1分間でテーマについて話してください」という課題がありました。

私はいつものように、なんとなく話し始めようとしました。
しかし——

頭の中が完全に真っ白になりました。

30分×5年も続けてきたのに、
1分間、ほとんど何も言えない。

沈黙のまま時間だけが過ぎ、テストは終了しました。

その1分間は、これまでの5年間をすべて否定されたような感覚でした。

「自分は5年間、いったい何をしてきたんだろう?」
胸が締めつけられるような思いとともに、「話せるようになっているはずだ」という自信が音を立てて崩れていきました。


2-4:5年間の努力が通じなかった理由とは(次回への導入)

この経験をきっかけに私は気づきました。

オンライン英会話を“続けること”と、
英語が“話せるようになること”は、まったく別物だということに。

5年間の努力が無駄だったわけではありません。
ただ、「話せるようになるための設計」が抜けていた のです。

次回(第2話)では、
なぜオンライン英会話では話せるようにならないのか
その構造的な理由をわかりやすく解説します。

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