50代後半からの英検1級合格法  第1話(全体編)

「56歳で英検1級? 今からやってどうするの?」 そんな声が聞こえてきそうな挑戦を始めたのは、2023年の春でした。きっかけは定年後のキャリアを見据えた自分のビジネス立ち上げへの想いがありました。また、これまでTOEIC LRを中心に英語学習してきたものの点数が伸び悩んでいたところ、TOEIC LRの点数を伸ばすためには一度TOEICから離れろというアドバイスを受けたため、英検1級の受験もよいのではと感じました。ご承知の通り難易度の高い試験なので最初に何のために英検1級を受験するのかという目的を明確にしておく事は重要です。勉強期間中には何度も心が折れそうになりましたが、当初の目的を思い出して勉強を継続してきました。苦しい時は途中で立ち止まってもよいと思います。継続さえしていれば必ず成長、発展を感じる時がくると思います。

2年前、私はnoteに合格までの道のりを記しましたが、改めて当時の自分を振り返ると、その無謀さに冷や汗が出ます。初回の過去問演習。結果は壊滅的でした。設問1の英単語・熟語の正答率は20%でした。ほとんどこれまで見たことのない単語の連続に冷や汗が出ました。設問4のライティングは日本語ですら論理構成が思い浮かばない状況です。これは英語力そのものよりも日頃このような設問に日本語でもよいので自分の意見をまとめる訓練をしておかないと無理だと思いました。

1次試験合格基準は約70%の正答率とのことだったので、まずこの現状分析と差異把握の段階でかなり凹みました。

諦めの悪い私は、この時点で英単語とライティングの対策を優先することを検討しました。ここで経営戦略の思考を導入したのです。 「合格点=損益分岐点」を70%と設定。 今の自分の「リソース(語彙力・時間)」をどこに集中投下すれば、最短で黒字化(合格)できるか。私は、TOEICの経験が通用しない「単語」と「ライティング」を最優先課題に据えました。この2つの柱をしっかり立てることが合格につながるという感覚がありました。そのため、具体的には英単語では25問中20問の正答率(80%)、リーディングとリスニングは60%程度、あとはライティングで80%くらいまで伸ばせるかということを考えながらTODOの作成を開始しました。この「選択と集中」こそが、50代のリスキリングにおける生命線でした。

当時はまだ生成AIが今ほど身近ではありませんでしたが、もし当時、今のAIパートナーがいれば、単語の暗記効率やライティングの添削速度は劇的に向上していたでしょう。しかし、当時はすべてが「自力」でした。だからこそ、自分の弱点とこれ以上ないほど残酷に向き合う必要があったのです。

 

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